正座をしていたら、足首になんとなく痛みが出てきました。足がしびれたのだろうと立ち上がったところ、足首の前側とくるぶしの間にポコッと膨らみができていました。
ん~。これは何なのか?調べていくと、ガングリオンというものらしいです。
目次
ガングリオンとは?
関節の周りにポコッと膨らみが出て、ゼリー状の液体がたまる腫瘤です。腫瘤が大きくなることもあるそうです。人によってはピンポン玉くらいの大きさになることもあるようです。
ガングリオンができやすい場所
ほとんどが手の関節の周りに発生します
手の甲側、手のひら側は手首の親指の付け根やばね指の生じるゆびの付け根のあたり
手首の関節を覆っている関節包の周辺
手以外の関節周囲(足首や肘、膝など)
腱や軟骨の周り 骨 筋肉 神経など
ガングリオンができやすい人
若い女性に比較的多く発生します。
年齢も小児からご年配まで幅広く発症しています。
ガングリオンの原因
原因ははっきりしていません
関節を包む関節包と呼ばれる組織や腱鞘の一部が風船状の袋となり発生する良性の腫瘤で、関節液や滑液(腱と腱鞘の潤滑油)が袋状の組織に送られて、濃縮蓄積してゼリー状にたまっていくことで発症します。
使いすぎや、ぶつけるとできやすいようです。
日々、負荷がかかっているところや衝撃などからその部分を守ろうとする防衛機能によってクッション材としてガングリオンを形成すると考えられています。
ガングリオンの症状
ガングリオンは軟らかいものから硬いものまであり、突然発症することもあれば、徐々に進行する場合もあります。米粒大のものからピンポン玉程度にまで大きくなることもあります。ガングリオンは、関節周辺や腱鞘付近にできる場合には痛みなどなく無症状のことが多いのですが、神経の付近にできて神経を圧迫するとしびれや痛み、運動障害が起こることがあります。
指の関節付近
指を広げにくいといった症状が現れます。まれに手のしびれ、力が入らないといった症状をおこすこともあります。
膝の関節付近
膝に痛みを伴うことがあります。
くるぶし付近
痛みが強くなりやすく、症状によっては歩けなくなることあります。
何科に受診すればよいのか?
整形外科の受診をしましょう。
皮膚科 整形外科 形成外科など、どこで受診すればよいのか迷ってしまいます。
皮膚の奥が膨らんでいる原因もさまざまですので、外科的な処置ができる整形外科に行くことがよいでしょう。
ガングリオンの検査
ガングリオンはこぶが小さくて痛みなどがなければ、自然と治癒するため放置しても心配はありません。ただし、ガングリオンと似ている瘤の中には悪性腫瘍もまぎれている可能性もあるので、一度、検査と診断をしてもらったほうが良いです。病院では医師による問診・触診、超音波エコー検査、レントゲン検査、MRIなどで診断を行います。針で中身を行いてから病気を特定する場合もあります。
ガングリオンの治療
通常は中の液体を抜きます
ガングリオンはたいてい自然治癒します。このためほとんどの場合、手術の必要はなく、病院で注射器などを使って、中身を抜いてもらいます。
症状がひどい場合は手術が必要です
痛みが強いもの、大きくなるもの、神経が圧迫されて運動障害が出ているもの、液体を抜いても繰り返しできてしまう場合などは手術を行います。
治療の体験談
私は、正座をしていたら、足首になんとなく痛みが出てきました。
足がしびれたのだろうと立ち上がったら、足首の前側とくるぶしの間にポコッと膨らみができていました。
ん~。これは何なのか?触ってみると固く、押すと痛い。足首を回そうにもうまく動かなくなっていました。
何かのしこりなのか、関節ネズミ(骨が剥がれ落ちて関節にハマる症状)なのか?
ゆっくり歩いてみると歩けるが、足首は曲げづらく伸ばすと痛みがでます。
前にも、一度なったことがあり、その時は数日で痛みがなくなったので、気にはしないようにしていました。
しかし、寝起きの伸びをしようと足を延ばすと、激痛!!
今回も数日で痛みがなくなると思っていたが、いっこうに痛みはなくなりません。
左足首なので、人の視線は気になることはないのですが、痛みと違和感が気になりイライラの原因にもなります。
なので、お悩みの解消をしに行きました。
ガングリオンの検査と治療
整形外科へ
痛みもあるため膨らんだ腫瘤が、神経に圧迫している可能性があるので、超音波検査を(エコー)で確認してもらいました。
処置までの流れ
①初診の問診票へ記入
②医師による問診・触診
③超音波検査
④処置
診察時、足首を観ただけで、
医師 :ガングリオンですね。痛みはありますか?
わたし:ここの出ているところです。
医師 :ここですか?(っとグググっと親指で押す。)
わたし:かなり痛いです・・・
医師 :痛みがあるなら、注射で中の液体を抜きましょう。
わたし:はい・・・
医師 :ゼリー状の液体なので太い針で抜きます。なので抜くときは、痛いですよ。
えっ!なんでそれを今言うのかー?
わたし:針を刺すとき、観ないほうがいいですよね。
医師 :見ないの?もったいない。エコーで抜いている画像がわかるよー
かなりどSな医師かと思いましたが、
わたし:せっかくなので見ます。
自分もMかもしれない(笑)
針が入ると、人生で数本に入る強烈な痛みが駆け巡ります。
ヴヴヴっと声が出てしまうが、エコーを見ていると、針が出てきて、液体と思われるものが減っていくのがわかります。
おおーすごい!痛いのを我慢しながら、画像の変化におおーと思っています。何とも言えない光景でしょう(笑)
液体が抜けてくると、更なる痛みが出てきました。液体が抜けたので中が陰圧になり、痛みが出ているとのことでした。痛い!!
しかし、だんだんと抜けなくなってきたようで、
医師: 抜けたのわかる?人よりドロドロしているからこれ以上は無理かな。これぐらいで終わりにしておきましょう。
抜いたであろう黄色い液体が、注射器に入っていて、それとは別にゼリー状の液体が横にありました。
やっと解放されましたが、待合室でもまだ痛く、変な汗が出ていました。
翌日の左足です。左足首は、まだ、腫れがあります。
翌週になると、腫れもだいぶ引いてきました。医師からは再発の可能性はあること。今後、正座はしないようにすることを伝えられました。
処置は大変でしたが、それより痛みと違和感はなくなり、普通に歩いたり、走ったりできるようになりました。
まとめ
痛みがなければ、自然治癒を待ってもよいかもしれませんが、何かわからないときは、病院へ行ききちんと診断してもらい方が良いです。大きい場合や痛みがある場合には、病院で中の液体を抜いてもらいましょう。ガングリオンが神経を圧迫しているときや骨などにできたときには、手術を要することもあります。
関節の膨らみ・痛みのある方は、一度、整形外科へ受診してみてはいかがでしょうか。
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